本来は、gyuフォーマットの画像ファイルを作成するコマンドラインツールですが、現在では、retouchの画像処理全般を担う、超多機能ツールになっています。
FREE版とSTANDARD版があり、FREE版ではgyuFree.exeという名称で配付されていることもありますが、基本的にどちらもgyu.exeにリネームしてご利用ください。
STANDARD版を利用されている方は、混在させると混乱しますのでSTANDARD版のみを利用することをお勧めします。なお、STANDARD版でFREE版フォーマットのGYUを作成可能です。
FREE版のusage表示
FREE版かどうかを見分けるためには、gyu.exeを引数なしで実行してください。
FREE版ではFreeEditionと表示されます。この表示がないものは、STANDARD版です。
ダウンロード〜インストール〜アンインストール
sketchのアーカイブに含まれていますが、単体の最新版は以下からダウンロードできます。
gyu.exeの実行には、ogg.dllとvorbis.dllが必要になることがあります。
もし、gyu.exeがdllがなくて起動しない場合は、sketch.exeと同じ場所にあるこれらのファイルを、
gyu.exeと同じフォルダにコピーしてください。
gyu.exe FREE版
ver.2012.1.12 rev.1
- sketchのインストールフォルダ
- sketch.exe
- ogg.dll, voribs.dll
- その他のファイル群
ダウンロードしたアーカイブを解凍すると、gyu.exeが作られますので、これをパスの通った位置にコピーしてください。
通常は、左図のようにsketch.exeがあるフォルダにある、toolsフォルダにコピーして、このフォルダにパスを通しておくのがよいでしょう。
このフォルダには、他にも多くのretouch用ツールが配置されます。
アンインストールは単に
gyu.exeを削除すればOKです。
機能一覧
ご利用になっているgyu.exeの機能は、次の書式で表示されます。
gyu /help
このコマンドが実行されると、gyu.exeの機能一覧がリストされます。
機能一覧はバージョンやエディションによって異なります。以下に表示例を示します。
| GYU操作 |
0 | /encode | GYU:作成 |
7 | /decode | GYU->BMP |
9 | /release | GYU:キー情報削除 |
3 | /view | GYU:表示(未実装) |
| GYU情報表示 |
1 | /info | GYU:情報表示(CSV) |
23 | /info2 | GYU:情報表示(CSV桁揃え) |
4 | /property | GYU:情報表示 |
2 | /keylist | GYU:キー表示 |
| UTY パレット操作 |
16 | /palview | UTY:パレット数一覧出力 |
10 | /palcount | UTY:指定パレット数出力 |
11 | /palexist | UTY:パレット番号存在確認 |
12 | /palset | BMP:パレット設定 |
8 | /palswap | BMP:パレット入れ替え |
14 | /palshift | BMP:パレット移動 |
| UTY その他 |
13 | /compound | UTY:画像合成(->BMP) |
15 | /monotone | UTY:モノトーン出力(->BMP) |
20 | /clip | UTY:画像部分切り取り(->BMP) |
22 | /dummy | UTY:ダミーCG(BMP/GYU)出力 |
26 | /panel | UTY:選択アイテムパネルの作成 |
28 | /arrangedChara | UTY:sketch 立ちキャラ画像の配置 |
29 | /muda | UTY:無駄領域の出力/削除 |
30 | /cnfpanel | UTY:横並び画像の変換 |
31 | /createseq | UTY:移動シーケンスの作成 |
32 | /md5 | UTY:指定文字列のMD5を出力 |
33 | /transform | UTY:画像の変形 |
| 各種チェック |
24 | /check | GYU:正当性チェック |
25 | /cgcheck | UTY:画像ミスチェック |
21 | /diff | UTY:2画像の違い出力 |
60 | /test | 減色テスト中 |
61 | /test2 | folder\ キャラ配置画像の整合性チェック |
62 | /test3 | fname -> h:\mask17.bmp マスク減色テスト |
64 | /crypt | dwordSize fname(*) 2> keylist.txt |
65 | /recrypt | dwordSize key fname |
90 | /random | 乱数出力 |
96 | /loccode | ローカルコード出力 |
97 | /sample | batchファイルのサンプル出力 |
98 | /help | ヘルプ出力 |
95 | /history | 履歴表示 |
左端がコマンドID、中央がコマンド、右端が解説です。
例えば、filename.png をエンコードしたければ、
gyu /encode filename.png
または
gyu 0 filename.png
とします。どちらも同じ意味になります。
各コマンドの詳細な説明をみたい場合は、
gyu /help コマンドID
としてください。
もの凄く沢山機能がありますが、通常は、/encode, /decode, /property 程度しか使用しません。
特殊な機能の使い方は、随時解説の中で必要になるたびに行います。
gyu.exeの重要な機能にバッチ処理があります。バッチ処理は次の書式で実行します。
gyu config.txt
config.txtに記述された内容に従って、連続した処理を行います。
フレームや、選択アイテムや、立ちキャラ画像の作成などに多用されています。
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例で示すしかないか?
まず、モードの一覧
次に、各モードの例。
/sample mode 記述の解説。
そんなところか
gyu.exeのバッチモードの実行指定は、
#block [enable | disable]
〜
#end block
までを1つのブロックと見なします。複数のブロックが1つのファイル内にある場合、上から順番にブロック単位で実行を行います。
;キャラ画像を縮小して、いろいろなサイズの立ち画像を作り出すためのコンフィグレーションファイル。
;この例では、1つの立ち画像から、small, middle, big の3種類のサイズを作り出している。
;D オプションで指定されるフォルダ名は、ユーザーの任意で構わないが、work\base\???? に
;作成しておくと、余計なトラブルを避けることが出来る。
;例えば、10%〜100%までの10種類を作るなら、work\base\010\ 〜 work\base\100\ などと
;しておけば良いだろう。
;S0 入力ファイルの拡張子
;S1 出力ファイルの拡張子
;EXEC 50 50%の縮小率で画像を出力する。