チュートリアル:環境音の作成
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§リソースの作成
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■チュートリアル:環境音の定義
このチュートリアルでは、環境音を定義します。
環境音は、シナリオ中のどこでも定義可能ですが、いつでも使えるようにするため、通常は、def.rsd からつながる一連の定義ブロックのどこかで定義します。ここで示される例では、def.rsdに定義されています。
 
1.はじめに
環境音は、通常1つの音のループで作成しますが、場合によってはいくつかの音を組み合わせることが出来ます。
パフォーマンスの観点から言えば、合成できる音は予め合成しておくべきですが、例えば長いシーンで、45秒に1回電車が脇を通るような処理を予め合成しようとすると、音のデータ自体がとても大きくなってムダが多くなります。
こういう場合は、環境音で合成した方がよいでしょう。
 
2.シーンのイメージを決定する
今回は川の環境音を作成します。
作成するシーンですが――
「川幅が20mくらいの中規模な川で、わりと浅瀬。時折、魚が飛び跳ねています。」を想定します。
なお、川の流れる音は、983.wav。魚が飛び跳ねる音は、084.wav とします。
 
3.実際の作成
プロジェクトエディタから、def をダブルクリックして、演出エディタを開きます。
挿入したい場所を右クリックして、コマンドパレットを開きます。
そして「定義系コマンド」-「標準システムオブジェクト」-「環境音」を選択します。

旧右クリックメニューだと、左の位置になります。
するとダイアログが表示されます。
左上のIDは、この間跫音を識別するためのIDで、他の環境音と一意に識別できる値でなければなりません。今回は3番を利用します。
「説明」の部分は、環境音を参照したり表示したりする部分で使われる文字列です。なるべく簡潔に的確な名前を付けて下さい。
以下に追いつめられたとしても「環境音003」などという名前は付けてはいけません。今回はズバリ「川」とします。
さて、川の効果音は 983なので、それをループで再生させます。
音量は0〜255で指定しますが、標準的な環境音の音量は、慣例的に144が使用されます。元のデータの音量がこれで調整されているためですが、実際は好きな値で構いません。
通常、ここまでの操作で十分川の環境音として成立します。

左の画像をクリックすると値を見ることが出来ます。
次に、時折飛び跳ねる魚を合成してみましょう。こういう処理には、インターバル再生を使います。
インターバル再生とは、1定間隔で効果音を再生する手法で、ここでは、飛び跳ねる音 084を、27秒に1回再生することで、それを表現することにしましょう。
インターバル再生の「param」の項目は、インターバル時間をmsで入力します。27秒なら、左図の通り27000になります。音量を 96/255とすることで、右の方で魚がはねることになります。
OKボタンを押せば、登録は終了します。
以上で、環境音の作成は終了です。
それでは確認してみましょう。
コマンドパレットから、「サウンド」−「環境音」−「環境音の再生」を選択して、開いた環境音の設定ダイアログの中にある、参照ボタンを押してください。

旧右クリックメニューだと、左図の位置です
参照ダイアログの中に、先ほど設定した3番があることが確認できます。