ExHIBITのレイヤー構造(詳細)
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ExHIBITの具体的なレイヤー構造(仮想レイヤーは、ExHIBIT ver.1.20以降で利用可)
VID(仮想レイヤーID)は、ExHIBIT ver.1.20以降で利用できます。詳細はこのページの下にある説明を参照してください。
LID_MESGADGETは、ExHIBIT ver.1.20以降で利用できます。
 
■凡例
VID:仮想レイヤーID。ExHIBIT ver.1.20以降で利用可能。詳細は後述。
A:ExHIBIT ver.1.1x 以前の構成枚数(主要な部分のみ表記)
B:ExHIBIT ver.1.20 以降の構成枚数(主要な部分のみ表記)
L:ExHIBIT ver.1.44 最新
頻度:利用頻度
 
layerID. VID A B L LID_???表記 頻度 解説
-1.         イベント画面
0.         MASK24 イベント画面のみにかかるマスク
01-03.             歴史的事情により未使用。使用はできます。
04-11. 300 8 12 BACK キャラの後ろにある演出用レイヤー。自動後始末対応
12-19.         CHARACTER   立ちキャラ表示用(奥)
20-21. 400 2 BGM 奥キャラを隠すマスク。主に背景補完。自動後始末対応
22-29.         CHARACTER   立ちキャラ表示用(中)
30-31. 500 2 BGF 中キャラを隠すマスク。主に背景補完。自動後始末対応
32-39.         CHARACTER   立ちキャラ表示用(手前)
- 550 - - 2 BGU    
-   - -   CHARACTER   立ちキャラ表示用(UP)
40-49. 600 10 12 EFFECT キャラの手前にある演出用レイヤー。自動後始末対応
- 650 - - 20 SYSEFFECT   拡張用EFFECT。主に外部コマンドで利用されます。
50. 700 1 MASKMIDDLE メッセージウィンドウだけ残すマスク用
- 750 - - 5 MESSAGESHADOW   吹き出し用履歴レイヤー
51.         MESSAGE メッセージウィンドウの背景
52.         MESSAGE 実際のメッセージ
53.         NAME 名前表示領域の背景
54.         NAME 実際に表示される名前
- 800 - 4   MESGADGET メッセージウィンドウの上に表示される装飾領域
55.         HIT   キー待ちアニメーション用
56-60. 810       QUESTION   文章による汎用選択肢
61-68. 820       CTRL   コントロールボタン用。8個
69-71. 840       CTRLPROP   コントロールボタンの右クリックメニュー用
72-77. 850       SAVELOAD   セーブロードやコンフィグ画面作成用
80-81. 870       DIALOG   ダイアログ表示 BG/BUTTON
82. 890       INFO   インフォメーション表示用
83. 900 1 MASK 画面全体にかかるマスク用
84.         NOTIFY   特殊通知用
85.             Retouchロゴ表示用
86.             デバッグ情報出力用
               
               
 
■仮想レイヤーIDについて
仮想レイヤーIDで指定されたレイヤー指定は、ExHIBIT上のレイヤー構造が変更されても、期待通り動作します。
たとえば、600+3は、利用しているExHIBITのLID_EFFECTの値が変更されても、常にそのExHIBITのLID_EFFECT+3にマッピングされます。
この作業は単純に行われクリッピングされません。つまり、標準のExHIBITで610を指定すると(標準のExHIBITのエフェクトレイヤーは10枚しかないので)LID_MASKMIDDLEと同じレイヤーを指すことになります。当然、700を指定してもLID_MASKMIDDLEを指しますし、従来の50(LID_MASKMIDDLE)を指定しても、LID_MASKMIDDLEを指します。

ver.1.20以降のExHIBITでは、sketchで指定された0〜86のレイヤーIDも仮想化されver.1.1x上のレイヤーマップにマッピングされています。
そのため、開発ユーザーはこの機能の拡張を意識せず、従来通りの指定で実装しても互換性は維持され続けます
従来の指定との違いは、意味の境界を越えてアクセスした場合に発生します。
たとえば、上記の例で説明したとおり、ver.1.20で610を使用すると、LID_EFFECTグループの境界を踏み越えて、LID_MASKMIDDLEにアクセスしてしまいます。
こういう指定を行った場合、将来、ExHIBITの拡張が行われて、LID_EFFECTグループが、20枚になった場合に問題が発生します。610は、LID_EFFECT+10を指し、LID_MASKMIDDLEを指さなくなるからです。
この場合でも、VID_MASKMIDDLE(700)や、LID_MASKMIDDLE(50)を使用してLID_MASKMIDDLEにアクセスしていれば、LID_EFFECTの拡張に関わらず、正しくLID_MASKMIDDLEを指します。

これは、主に各メーカーのローカライズに使われる機能ですが、標準バージョンのExHIBITでも、ver.1.20以降に拡張されたレイヤーを利用する場合は、適切な仮想レイヤーIDで指定する必要があります。意味の境界を越えてのアクセスは、将来のバージョンで誤動作するかもしれません。ご注意ください。